サポーターコラム

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Supporter column
空き家と火災保険

空き家だと人が住んでいないので、火事にはなりにくいのでは、と推測される方が多くいらっしゃいます。
しかし近年、空き家の火事は増加する一途であり、その原因として、漏電や放火が挙げられています。
もし、所有している空き家が火事になれば、その責任は所有者が負わなければなりません。そこで重要となってくるのが、火災保険です。

 

両親が居住していた自宅ですが、両方とも他界。長男が相続しましたが、誰も居住する事のない空き家となっているケースで、「親が加入していた保険を更新して保険料を支払っているから大丈夫!」と考えられている方がいらっしゃいました。
しかし実は、多くの損害保険会社の火災保険は、空き家だと加入できないとされています。保険会社は更新の際、所有者の居住の有無を確認していませんので、更新後の保険料の支払いが続いていれば保険自体は継続しますが、空き家を対象外とする保険であれば、例え火災になったとしても保険金が支払われない可能性もあります。

 

まずは、加入している火災保険が、空き家でも対象となっているかどうか、必ずチェックしておく必要がございます。そして空き家が対象外となっている保険であれば、すぐに解約の上、空き家を対象とする火災保険への再加入をお勧め致します。

 

当然、まだ火災保険に入っていない場合は、万一の際の周辺への損害賠償等に備えて、必ず保険に加入するべきです。
将来的に処分を検討している方でも、手が離れるその日まで、その空き家に責任がある事をしっかりと自覚しておきましょう。

「空き家どうする?サポーター」のご紹介
大迫司法書士事務所
大迫 康二(おおさこ こうじ)
専門分野
登記相続成年後見
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