サポーターコラム

サポーターコラム

Supporter column
長屋(テラスハウス)の解体工事について

最近、長屋の中の一軒だけの解体ってできるのですか?

という問い合わせを頂くことがあります。結論から言うと、可能です。

しかし、ただ切り離して終わり、という訳ではなく普通の解体工事より一手間も二手間もかかるため、その分費用も高くなります。

高くなってしまう費用の内訳ですが、

 

  1. 手壊し(重機を使うより高額になります)
  2. 雨養生(切り離した場所から雨が入らないように養生が必要です)
  3. 外壁補修(サイディングなどを張り付け新たな壁を作ります)
  4. 外壁補修用の足場の組み立て

等が挙げられます。これらを了解していただいて、いざ解体!というわけにもいきません。

 

長屋とは何軒かの住宅が一続きになっている建物を指します。

最近ではテラスハウスともいうようですが、

屋根が一続きになっており、隣家と壁を共有しています。自分の家の壁が、そのまま隣家の壁でもあるということになります。

屋根や壁を複数世帯で共有して暮らす形式なので、所有者全員の承認を避けて通ることはできません。もしも所有者のうち一人が同意を得ず勝手に解体を初めてしまった場合、法的に罰せられることになります。長屋の切り離しの解体を行うには、まず、

「解体工事について所有者全員の同意を得る」ということです。

 

そして上記の③と④でも挙げましたが、

外壁の補修費用は施主の負担になります。

残された建物の安全性や快適性を確保するための補修工事を行って初めて工事完了となります。隣家の方が納得いく条件を提示するためには、切り離し完了後の補修工事まで責任を持って行うと伝える必要があります。

切り離しの解体工事を行う際は

事前に隣家及び所有者との協議は必要不可欠です。

「空き家どうする?サポーター」のご紹介
有限会社 川崎興産
西村 晃平(にしむら こうへい)
専門分野
解体外構・舗装
warning注意事項
  • 各コラムは、執筆者の原文そのまま(本サイト側の編集は一切なし)を掲載しています。
  • 文責は、あくまでも執筆者に帰属するものであり、本サイトが、執筆内容の正確性や最新性を保証するものではありません。
  • 閲覧される場合は、上記についてご理解の上で、信憑性をご判断ください。
  • 閲覧によって生じたいかなる損害についても、本サイト事務局は、一切の責任を負いません。

テーマ

過去の記事