

段々春らしくなって、空気が乾燥し、火事が気になってくる季節になってきました。
以前の記事で空き家での漏電による火災のお話をさせていただきました。
URL:空き家に関する漏電対策
では、漏電に限らず、火災被害の原因の一位は何なのでしょうか。調べてみました。
—————————————————————————–
原因別出火件数
1位 放火と放火の疑い 4,106件
2位 たばこ 3,493件
3位 たき火 3472件
(消防庁 令和5年(1月~12月)における火災の概要(概数)について)
—————————————————————————–
空き家だけの調査結果ではないため断定はできないのですが、
普段生活している自宅とは違い手入れが行き届きにくい空き家では、
木くずや紙くずのような燃えやすいものが溜まってしまう
たばこがポイ捨てされやすい
など影響があるのではないでしょうか。
では実際の所、我々解体業者が火災の発生した家屋の解体を行う場合、
通常の解体とは違いどのような費用が追加で発生すると思いますか?
- 有害物質が含まれていないかの検査
解体を行う前に行うアスベストが含まれているかの検査とは別に、ダイオキシンなど有害物質が含まれていないかの検査が必要となってきます。
- 燃え殻・煤の処理・処分
燃え殻・煤の処理・処分が必要になってきます。例えば同じ木材でも、燃えていない部分と燃え殻は分別する必要があり、どうしても時間と手間が取られてしまいます。また、健康被害に合う可能性がある為、作業員に防護服の着用などの工夫が必要になってきます。
- 家財道具の処分
火災が発生してしまうと崩落の危険や有害物質の影響により、なかなか建物の中に入ることができない場合があります。その場合、家財道具の処理や家電リサイクル法に該当する家電製品の処理が必要です。
挙げさせていただいた項目は一例ですが、解体費用が通常の解体よりも大きく変わってきます。
また、これだけに留まらず、
・保険会社とのやり取り
・罹災証明の申請(消防関係)
・近隣対応 等々
費用面以外の心配事も発生します。
何かが起こると時間や費用がかさむ一例をあげさせていただきました。
早めに空き家の活用方法の模索や処分などの決断をすることにより、
放置して増える費用が抑えることもあるかもしれません。
「空き家どうする?サポーター」のご紹介
注意事項
- 各コラムは、執筆者の原文そのまま(本サイト側の編集は一切なし)を掲載しています。
- 文責は、あくまでも執筆者に帰属するものであり、本サイトが、執筆内容の正確性や最新性を保証するものではありません。
- 閲覧される場合は、上記についてご理解の上で、信憑性をご判断ください。
- 閲覧によって生じたいかなる損害についても、本サイト事務局は、一切の責任を負いません。