サポーターコラム
Supporter column
近年、「住宅のリースバック契約」という言葉を耳にする機会が増えました。これは、所有しているマンションや戸建てを売却し、まとまった資金を得たうえで、その後も家賃を支払いながら住み続けられるという仕組みです。終活を意識する世代にとって、自宅を現金化しつつ住み慣れた場所に留まれるという点で魅力的に映るかもしれません。
しかし、実際には長時間にわたる勧誘や契約内容の不透明さなど、慎重に検討すべき課題も多く存在します。特に高齢者が単独で判断するには難しい場面もあり、信頼できる相談相手の存在が重要になります。
このような住まいに関する選択は、「空き家」問題とも深く関係しています。たとえば、子どもが独立し、将来的に住む人がいなくなる住宅をどうするか。売却してリースバックすることで、空き家化を防ぎつつ、資産の有効活用が可能になるケースもあります。一方で、リースバック後に家賃が高騰したり、契約更新ができず退去を迫られるリスクもあるため、空き家対策として活用するには十分な情報収集と慎重な判断が欠かせません。
私自身も終活を意識する年代となり、住まいの今後について考える機会が増えました。幸いにも、私の周囲には「空き家どうする?」のメンバーという心強い相談相手がいます。制度の仕組みや契約の注意点、地域の実情まで幅広く意見を聞ける環境は本当にありがたいものです。
皆さんも、空き家や住まいの将来について悩んだときは、ぜひ信頼できる相談相手を探してみてください。一人で抱え込まず、知恵を分かち合うことで、より納得のいく選択ができるはずです。
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