こんにちは、株式会社リリーフ鈴木です。
空き家の片付けは、単なる「物の処分」ではありません。それは、住んでいた方の人生を紐解く作業でもあります。
現場で遭遇する「思いもよらないモノ」たちは、時に感動を呼び、時に家族を困惑させます。今回は、空き家整理のプロが現場で見つけた、印象深いモノたちをご紹介します。
・家族の絆がそこに「へその緒」 よくある度:★★★☆☆
棚やタンスの奥から出てくる、手のひらサイズの小さな木箱。中には、何十年も前に乾燥しきった「へその緒」が入っています。 かつて親が子を慈しんで保管していた証ですが、受け取る側の子世代にとっては、扱いが難しいものでもあります。最近では、**「形見として写真にだけ収め、その場で供養・処分する」**という選択をされる方が増えています。
・宝探しのような「へそくり」 よくある度:★★★☆☆
空き家整理の中で、最も現場が活気づく瞬間です。隠し場所は多岐にわたります。
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定番: 着物タンスの除湿用新聞紙の下、床下収納、額縁の裏。
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難解: 上着の裏地(縫い付け)、トイレットペーパーの芯の中、畳の下、押し入れの天井裏。
特に認知症を患っていた方の場合は、想像もつかない場所に隠されていることがあり、発見の難易度は跳ね上がります。時にはリフォーム費用を丸ごと賄えるほどの金額が見つかることもあり、発見時のご依頼主様の驚きと喜びは、現場をパッと明るくしてくれます。
・手紙、遺言書 よくある度:★☆☆☆☆
生前親子間でわだかまりがあり、依頼者(子供)からは親の遺品は確認もせず全て撤去だ
と依頼いただいていたが、親の愛にあふれた手紙が見つかったことで依頼者は涙し作業を
中断延期に。数か月後の作業後に空になった家に深いお辞儀をしていた依頼者の姿が印象 に残っています。
・凍り付く現場「借用書」 よくある度:★☆☆☆☆
へそくりとは対照的に、見つかった瞬間に依頼主様の顔が青ざめるのが「借用書」です。 完済されているのか不明なものや、個人間での簡易的な書き置きのようなものもあり、どこに確認すればよいか分からず頭を抱えるケースも少なくありません。空き家整理は、時に**「負の遺産」と向き合わざるを得ない現実**も突きつけてきます。
・止まった時間が動き出す「手紙・遺言書」 よくある度:★★★☆☆
以前、親子間の確執から「親の遺品は見たくない、すべて撤去してくれ」と依頼されたことがありました。しかし、作業中に見つかったのは、親から子への愛情に溢れた手紙。 それを見た依頼主様は涙し、その日の作業は中断・延期となりました。数ヶ月後、すべてが片付いた空っぽの家に向かって、深く一礼をされていた依頼主様の姿が今でも忘れられません。
・返却はお早めに「レンタル・リース品」 よくある度:★★★★★
意外と盲点なのが、借りている物です。
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図書館の本
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福祉用具(杖、ベッド、手すり)
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レンタルDVD・ブルーレイ
特にレンタルDVDは、延滞料金が発生し続ける可能性があるため、早急な対処が必要です。「身に覚えのない返却督促」が来ないよう、細心の注意を払って仕分けを行います。
・最大のミステリー「不明の鍵」 よくある度:★★★★★
現場で最も頻繁に、そして確実に出てくるのが、ジャラジャラとした大量の鍵束です。 家中のどの扉にも合わず、物置の鍵でもなく、車やバイクの鍵でもない。「一体、どこを開けるためのものなのか……」と、ご遺族もスタッフも首をかしげるばかり。結局、正体がわからないまま処分されることがほとんどですが、故人だけが知る「秘密の場所」があったのかもしれないと、想像をかき立てられます。
いかがでしたでしょうか?
空き家の片付けは、思わぬ発見に一喜一憂することもありますが、その一つひとつが、次の一歩を踏み出すための心の整理に繋がっていくものです。弊社ではお客様と一緒に必要か不要かの仕分け作業や、思い出の品などの捜索も行っております。
空き家のおかたづけでお困りの際は、ぜひリリーフまでご相談ください。
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