サポーターコラム
Supporter column
土地価格は、当然のことながら、その立地条件や用途地域などの条件によって形成されますが、目に見えない要因がその価値に影響を与えることもあります。
その代表例の一つが地下埋設物になります。地下埋設物とは、過去の建物の基礎や杭、コンクリート、古い浄化槽、地下タンクなど、地下に残された人工物を指します。これらは地表からは確認ができないため、不動産取引や土地利用の場面で問題となる場合があります。
例えば、非常に稀ではあるでしょうが、近くに農地が存在するような場合、隣地(農地)からの農業用水排水管が地中に存在している可能性もあります。
不動産鑑定評価においては、土地の最有効使用を前提として価格を判定しますが、地下埋設物の存在は、土地の利用可能性に影響を与える可能性があるため、鑑定評価上の価格形成要因の一つとなります。
例えば、建物建築の際に基礎工事や杭工事を行う過程で埋設物が発見されると、その撤去費用が発生し、工事期間の延長や設計変更が必要になることがあります。このような追加費用や不確実性は、市場参加者にとっては負担となるため、土地価格の形成において減価要因となります。
但し、その減価度合は、埋設位置、深さ、正確なルート等により大きく異なってきますので、一概に何%といった数値は表示できませんが、取引に際しては、大きな影響を与える場合もありますので、長年放置された空き家等につきましては、先述した農業用水排水管等の埋設物がないかの確認はしておいた方がよいと思われます。
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